役に立たない お 遍路 ガイド ② やっとスタートなのにゴールしたときの疲れかた
どうも
パン屋のです。
いまだ一番札所に着けずにスタートラインにも立っていないサトシ。
徳島にはなんとか上陸できたもようですが、
スタートダッシュとなりますでしょうか?
スタートへスタート
堤防で寝袋を敷いて寝ていたサトシは寝心地の悪さと朝日の眩しさで目を覚ました。
寝起きの日の出は生まれてはじめてだ。
湧き上がる元気を胸に徳島港から一番札所霊山寺まで歩いていくと決心したサトシ
道のり17kmくらい、歩きの距離感覚もないのに
”歩きに来たんだから、移動手段は歩きだろう。”と謎のこだわり。
途中スーパーマーケットで買ったキウイ・パン・牛乳を
まだ早朝なので後で食べようとリュックに詰めしばらく歩くことに。
遠足気分も切れかけた頃に、ほどよく温められたキウイ・パン・牛乳食べることに。
それは、なかなかの美味ぐあいだった。
4時間半くらいかけてなんとか一番札所へ到着。
この時点ですでにヘトヘト、ですがここからがスタートですよっ!
巡礼方法も知らずに見よう見まねでそれっぽく振る舞ってみるも、
やはりぎこちなくお参りすることに。
遍路の空気
お参りを終え二番札所極楽寺へと再び歩き始めることに、いよいよスタートだ。
お遍路の衣装を着た人がたくさん歩いているし、現地の人も挨拶をしてくれる。そんななか、お茶の接待を受けている白装束に身を包んだ絵に描いたような一人のお遍路さんがサトシに声をかけてきた。
「今からお遍路に周るんですか?」
その人とは対象的な服装
ベースボールキャップ・Tシャツ・ジーパン・オールスター
そのお遍路さんとの共通点は
リュックを背負って遍路道を歩いているだけなので、
”お遍路さんなんですか?”とも尋ねられている気がした。
どうやらその方は、八十八箇所全て周り終えて、
もう一度 一番札所へお礼に行くとのこと。
この時点では凄いのかもどうかも分からず、
「へ~凄いですね~」と相づち。
そんな開始早々遍路の空気を堪能しながら
八十八箇所を周りきった人と同じ待遇を受け
お遍路さんなだけでちょっと崇高な人になったような
勘違いをしながら歩みを進めることに。
一番札所に来るまでの道のりと
その後では明らかに空気が違っていた。
ご利用は計画的に
ここでもサトシはノープランな才能を発揮することに。
夏のアスファルトの道は焼けていて ソールがペラペラなサトシの靴は
熱は伝わるしクッション性にかけるわで、初日から足はボロボロ。
そして、当時は大阪とは違いコンビニなんかも少なく、
のどが渇いてもお腹が空いても好きなときに買うっていうわけにはいかず、
喉はカラカラ お腹はペコペコ。
”お母さん、僕はもう負けそうです。”
そんな状況でも謎のこだわりを持つサトシは
『お菓子・ジュース・お酒』といったものは口にしないでおこうと、
買うことができるものは買わずに、自動販売機で烏龍茶を買い、
ギリギリ水分補給し順にお寺をお参りしていくことに。
※炎天下の中フラフラだったのか記憶が薄かったのか日記を呼んでも思い出せないです。
日も少し落ち六番札所安楽寺に着いたので、お参りを済ませて
今晩はココで野宿させてもらおうかな~と境内で休憩していると
オバサン3人組が写真をとってほしいと声をかけてきた。
フラフラなんですけど~と言いたいところ「いいですよっ」とニッコリ。
この人達は今晩ココの宿坊に泊まるっていうことだった。
正直うらやましい!
僕よりリサーチしてそうだったので
「ココって野宿してもいいと思います?」
と聞くと
「お寺の人に聞いてみたら。」
と返事。
「そうしてみます。」と答えたものの、
そりゃそうだ今の僕でもオバサンと同じように答える。
でもね、なにせフラフラだったんですよ足は痛いし喉はカラカラやし
お腹は・・・ん なんか キモチワル とサトシはトイレに駆け込むと
滝のように烏龍茶をキラキラリバース
飲んでいて思ったんですが烏龍茶って空腹時にはキツイ気がします。
医学的根拠はないですがサトシはこの時、烏龍茶は飲まないと決心し、
食べれるときにお菓子でもなんでも食べる、
飲めるときにジュースでもなんでも飲もうと
謎の自分ルールを変更するのでした。
ゴールしたときの疲れ方
キラキラリバースのあと、
少し休んでお寺の人に境内で野宿させてほしいとお願いにいくことに。
すると笑顔でココはそういう事してないんですよ~
とあっさり断られ意気消沈フラフラな中、七番札所十楽寺へ向かうことに
夏ですが着いた頃には完全に日が暮れていた記憶だけあります。
もう寺務所も閉まっていたので、
怒られたら出ていこうとこの日はココで野宿をすることに。
課題のために持ってきていたクソ重たい本を読もうと出すが
初日とは思えない極度の疲労感と
夜のお寺の境内に一人ぽつ~んな状況で※まあまあ怖いですよ。
”本なんて読めるわけないやろ~”と一人キレながら
ベンチに寝袋を敷き寝ることに。
そして、ちょっと怪我したり、お腹の調子悪くなったりしたら
帰ったんねんと決意するサトシでした。